症状別の施術方法

腰の痛み(急性腰痛)(ギックリ腰) 

急性腰痛には「前屈みになると痛い」「後ろに反ると痛い」「寝ると痛い」「座っていると痛い」など、症状は多岐にわたり、原因もその人によって異なります。

当院では原因を推察する「痛みの評価」に重点を置き、痛みの部位、出かた、姿勢の特徴、生活習慣などあらゆる情報から原因を探っていきます。そこから考え得られた原因から、最善の施術のプログラムを提案しております。

何をしていても息が出来ないような強く限局した痛みがある場合で、骨症(脊椎圧迫骨折)が疑われる場合は近医に紹介させて頂きます。

筋肉や靱帯(関節を安定させるバンド)、関節構成体の炎症が原因と考えられた場合は、物理療法(アイシングや電気施術)を併用しつつ、局所の安静を図れる姿勢や動作指導を行います。

また背骨間にある関節や、背骨と骨盤間にある関節の可動制限、筋肉や靱帯の硬さ自体が痛みの原因になることもあります。原因となりえた動作や不良姿勢から、固まってしまった関節や筋肉、靱帯を特定し、一つ一つの選択的なストレッチや、関節の動きをただす徒手療法、循環改善を目的に筋肉を動かす練習を行います。また炎症(痛み)や長期的な不良姿勢などにより弱化(萎縮)し、うまく使えなくなった筋肉の再教育(使うタイミング練習)を行うことで、痛みの軽減と再発予防に努めます。

慢性的な腰痛 

「もう何年も・・」「この時期になると・・」など、数ヶ月以上持続する腰痛は、長時間の不良姿勢、ある特定動作の繰り返しなどの「生活習慣に基づく」ストレスが原因となることが多いです。生活習慣により過剰な筋肉の「使いすぎ状態」や、逆に「使えなさすぎる状態」による硬さや弱化によるものが考えられます。

お客様ひとりひとりの生活習慣、からだを動かす「癖」を評価し、悪い習慣の改善方法、痛みの出にくい動作方法、からだ作りを提案いたします。

肩の痛み 

「肩をぶつけた」「転んで手をついた」「ボールを強く投げた」などの明らかな原因があるものと、または全く身に覚えのないものも含め、突然眠れない程の肩の痛みに襲われることがあります。肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)は肩を構成する関節の膜や靱帯組織の炎症です。

痛みが出現して間もないころ、夜間に強い痛みが見られる時期は「炎症期(えんしょうき)」ですので、冷却や炎症を落ち着かせる働きのある電気施術を併用し、肩甲骨を含めた胸郭、頸部、骨盤、腕などの位置関係を「評価」します。これにより二次的に筋肉が固くなり、不良姿勢に繋がらないような施術や運動を行っていきます。

夜間痛が軽快してくると、関節が硬くなる「拘縮(こうしゅく)」を来たすことがあります。

この時期は関節を包む膜や靱帯、筋肉が伸びにくくなるため、正しい位置で骨が動かしにくくなります。どの組織が固くなっているのか、痛みにより「弱化」しているのかを「評価」して選択的にストレッチングや、筋肉を正しく使う練習(トレーニング)を実施します。

肩の深部にある「腱板」の損傷が疑われた場合や、激痛を伴う「石灰沈着性腱板炎」が疑われた場合、精密検査や医師による処置が必要と判断し、肩の専門医を紹介させて頂きます。

 

スポーツでの膝の痛み 

「スポーツをしていて膝を捻った」「段差の着地で膝折れした」などの原因が明らかな痛みの場合は靱帯や、半月板損傷といった「膝の捻挫ねんざ」が疑われます。

膝蓋骨(膝のお皿)周辺に腫れがあるかを入念に確認した後、側副靱帯損傷、十字靱帯損傷、半月板損傷、膝後外側損傷等の徒手検査を行います。必要に応じて安静固定、冷却、圧迫の処置を行い、物理療法や高圧酸素カプセルを含め患部の炎症を沈静化させます。

痛みと腫脹、靱帯や半月板の状態に応じて、徐々に可動域を広げる施術と練習、萎縮した筋の筋力トレーニングを徐々に実施していきます。膝の捻れや体重のかかる位置を正常化するために、足底挿板(インソール)やテーピングを用いて正しい姿勢や歩き方の練習をしていきます。

スポーツ復帰が目標であれば、競技性に合わせた筋力トレーニングや持久力トレーニングを行い、競技復帰までのサポートをさせて頂きます。

首の痛み(むち打ち) 

交通事故などにより、頸部に外力が加わった「いわゆるむち打ち損傷」は、負傷直後には症状が軽い場合も見られます。強い剪断力がかかった伸張刺激により、過敏になった神経や炎症の起こった筋や靱帯などの組織が反射的に筋肉を固くして首の柔軟な動きを奪います。早期に強い運動や徒手的刺激を加えると逆効果になることもあります。

そのため、初期は慎重に首回りの筋肉の安静と、循環改善のための物理療法や、軽い負荷の施術と運動療法を行っていきます。同時に頸部に負担のかかりにくい姿勢や動作を獲得することで症状の緩和を図っていきます。

※交通事故などによる痛みの場合は、主治医の指示の元、リハビリやフォローを行っております。お困りの際は、当院までお気軽にご相談ください。

股関節の痛み 

「立ち上がった直後に脚の付け根が痛い」「脚の付け根が痛くて、歩くと身体が傾く」

「足の長さが違って感じる」などの症状が見られる場合は、変形性股関節症の可能性があります。

「変形性股関節症」は、立ち上がった直後の足の付け根の違和感や、股関節の開きの角度に左右の差があるなどの症状から始まります。原因のほとんどが、生まれ持った骨盤の形状によるものですが、中年期になり症状が出現する事が特徴です。関節の接触面の軟骨に機械的ストレスがかかり続け、軟骨が変性破壊され、そのストレスを補うように増殖をすることで関節の形状が「変形」してしまう病態です。

痛みを回避するために、関節の接触する面を広げようと骨盤を傾けて歩く「癖」がつき、本来骨盤を水平に保とうとする筋肉が固くなったり、弱化することで機能しにくい状態になります。これが持続すると背中の筋肉まで固くなり、脊椎の正常なカーブも崩れていき腰痛に繋がることも少なくありません。この骨盤の傾きや捻れ、背骨の彎曲が「足の長さの左右差」を感じる原因になります。

初期~中期の段階であれば、
①固くなってしまった組織や、弱化した筋力を強化 ②骨盤の位置、脊椎の位置異常を修正する練習、③股関節に過剰な負荷がかかりにくいような姿勢の練習を行う事で、進行を遅らせることが出来ます。
中には関節面の隙間が広がる症例も見られます。

末期の段階で外科的治療の必要性が高いためと判断した場合は、近医に紹介致します。

膝の痛み 

ケガをしたわけではないのに、「膝が伸びにくい」「立ち上がろうとすると膝が痛む」などの症状が見られた場合、「変形性膝関節症」の可能性があります。

病態は股関節と同様、軟骨の変性、代謝障害による関節の隙間の狭小と、それに伴う関節を包む膜組織の炎症です。荷重時の痛みが強い場合は軟骨下骨の微少な骨傷を伴う場合もあります。原因は股関節とは異なり、生まれ持った形状が原因となることより、加齢に伴う膝まわりの筋力低下と体重増加、不良姿勢の持続といった二次的なものが多いとされます。

初期症状は、立ち上がった直後や階段動作での膝前方の痛みや、膝自体の「曲がりにくさ」や「伸びにくさ」です。炎症が強い場合は「関節水腫」という水がたまった状態となります。長期化すると、歩くときの荷重痛を回避するために、上半身を左右に傾けることで、膝関節にかかる体重の位置を変える「癖」がついてしまいます。これにより骨盤が後方や片側に傾くような姿勢になり、二次的に腰痛を誘発することもあります。

早期よりリハビリ介入できると、膝周囲の筋肉の柔軟性を改善することで痛みが取れることも少なくありません。弱化しやすい太もも周りの筋力強化にて進行の予防、また膝に負担のかからない体重減量プログラムの提案を行います。

水腫が強い場合や外科的処置が必要と判断した場合は、医師に紹介致します。

先天性疾患(小児疾患)、脳血管疾患、神経難病による身体障害

発症日や手術日から数えて運動器疾患(整形外科疾患)150日、脳血管疾患(神経内科疾患)180日と、病院での通院リハビリには期限が定められています。またデイサービスの通所頻度も介護認定による介護度により決められております。

医療機関でのリハビリ終了後、「痛み、硬さ、筋力、からだの動かし方、仕事や趣味を行う上での体力が維持できるか不安がある」という声をよく耳にします。

そのような方のお力になれる事があればと、看護師や理学療法士の資格を持つスタッフが生活上の悩み相談、身体機能の定期的な評価、機能維持訓練、運動処方を行っております。

当院では現在、脳血管障害、パーキンソン病、急性炎症性脱髄性多発根神経炎、糖尿病、呼吸器疾患、小児麻痺や先天性疾患をお持ちのお客様の、機能訓練、動作練習、体力向上プログラムを実施しております。

 多種多様な内科疾患をお持ちで、リハビリする場所を探している方、通所介護で行うリハビリの負荷量や頻度を少しでも増やしたい方、医療の専門家がいないスポーツジムだとリスク管理に不安がある方など、まずは当院へ相談してみてください。

ご予約・ご相談はお気軽に

身体のことでお悩みでしたら、阿佐ヶ谷にある整骨院インテグレートまで。

まずはお気軽にお問い合わせください。

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